新しいロゴのご紹介

このwebサイトを作るにあたり、教室のロゴも新たに作り直しました。今まで使っていたロゴは、急ごしらえのもので、ただ灰色の正方形を置いて、そこに教室名をあしらっただけのものでした。開業直前にとりあえず作ったに過ぎないものだったので、「webサイトに載せるとしたら、教室の顔になるロゴはさすがにこのままではいかんなー」と一念発起して、ずっと押し入れに入ったままにしていたペンタブレットを引っ張り出し、無料の描画ソフトをダウンロードして(今はこういうのが揃っているから便利ですよね)、試行錯誤しながら描いたのでした。

プリント類に入れていたロゴを急に更新したので、在籍生の保護者のみなさまは驚かれたかもしれません。生徒たちも気付いてくれて、よく「何が書いてあるの!?」と尋ねてくれます。その度に「しめしめ」とにんまりしてしまいます。「こういう反応を待っていたんだよ」という感じです。

問題は、ロゴの黒い部分なのですが、これ実は「た」という文字なのです。「たね」の「た」です。

「変体仮名」と呼ばれている仮名文字をご存じでしょうか。いま仮名といえば、おなじみ「あいうえお」の45字+「ん」で、「わ」と「は(助詞)」、「え」と「へ(助詞)」、「お」と「を」といった例外を除き、基本的には音と字が一対一で対応しています。しかし、昔は一つの同じ音を表すのにも、様々な仮名のバリエーションがあったのです。そうした現在は使われていない仮名が変体仮名です。

蕎麦屋さんの看板やのれんに、読み方の分からない文字が書いてあるのをご覧になったことがありませんか。あれが変体仮名です。蕎麦屋さんの看板やのれんならば、たいていの場合「そば」と書いてあるでしょう。

そう、この種の新しいロゴに使われている文字も、変体仮名の「た」なのですね。これはもちろん、「たね」の一文字目の「た」ではありますが、ここに込められた意味はそれだけではありません。

この変体仮名の「た」をよく見ると、小さな芽や根を出した種子に見えてきませんか。まさに「種」です。だから、そこに子葉を描き加え、さらに、安定感をもたせて種にあたる部分に注目してもらうための枠線を加えて一丁上がりです。

このようないきさつで、新ロゴが誕生しました。このサイトをご覧になって初めて種をお知りになった方々にも、またすでにお通いいただいている生徒・保護者のみなさまにも、この新ロゴを可愛がっていただけることを願っております。

2018年09月27日 | Posted in お知らせ | | No Comments » 

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