想像力を育てる

種では創作をよくやっているとお伝えすると、こういう反応をなさる保護者の方がよくいらっしゃいます。

「うちの子、お話を創る想像力なんてあるかな…。」

でも安心してください。創作といっても、100字から~200字程度の寸話で構わないのです。「いや、100字~200字なんて」と思われた方も安心してくださいね。登場人物をおいて、簡単な場面設定を組むだけで、100字程度には簡単に達します。というより、それだけでは足りなくなる場合が多々ありますし、やっていくうちにどんどん書けるようになっていき、原稿用紙1枚くらい書くのは楽になっていきます。

それに、そもそも、当教室が創作に取り組む目的の一つに、想像力の育成があるのです。だから、「想像力がないからお話なんて書けない」と弱腰にならないでいただきたいのですね。

難しい文章を読むときにこそ要する力

想像力は文章読解に必要な力の一つです。物語を読むのに、登場人物たちの姿や身振りを思い描いたり、情景を思い描いたりする想像力が必要だというのは、多くの方に納得していただけるでしょう。しかし、それだけではなく、説明文や論説文など、いわゆる「説明的文章」を読む際にも、いや、むしろそちらの方にこそ想像力が必要だということは、見落とされやすい事実なのではないでしょうか。

説明的文章と呼ばれるようなジャンルの文章を読むとき、私たちは筆者の主張を理解し吟味しようとして、筆者と同じ目線に立ったり、述べられていることを自分自身の経験や身近な出来事に引き寄せたりしていきますね。こうした作業は、まさに想像力のなせる業です。これは、文章の内容が抽象的であればあるほど必要な作業となるでしょうし、まして子どもが説明的文章を読む(読まされる?)場合、論題が子どもの経験や実際に見たことのある世界の範囲を大きく超えたものであることが少なくないでしょう。そのため、物語・小説を読むよりも多大な想像力を必要とするのです。

巧みに生きる上でなくてはならない想像力

また、文章を読むということから離れてみても、想像力を逞しくしておくということは人生の様々な局面において有意義だということは言うまでもないでしょう。普段の生活やビジネスなど、日常の身近な場面で想像力がものを言う状況をイメージするのは難しくありませんね。さらに、アインシュタインなど多くの偉大な科学者の言の中に、想像力の大切さを訴えたものが数多くあります。科学的発見や理解にとっても重要な役割を演じるというわけです。もちろん、知識や判断力といったその他の能力の必要性も言うに及びませんが、それらと全く同程度に、豊かな想像力はなくてはならないものです。そんな生きる上で心強い武器となる想像力を開拓していくという目的も、創作に力を入れている理由の一つです。

2018年09月24日 | Posted in コラム | | No Comments » 

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